結局

ヨキマは毎日が怖かった。何をすれば父親に叱られないのか、何をすれば父親が割らないのか、何をすれば自分が素晴らしいのか、それを探ることが秒針になっていた。

 

カチ カチ

 

ヨキマは転んだ。別に助けてほしかったわけではない、けれどつい父親のほうを見てしまった。恐らくは怒られないために様子をうかがったのだ。ヨキマはそういう風に体ができてしまっているから。父親と目があった。

 

カチ カチ

 

何をしている?立てばいいことだろう?なぜ何も言わない?金属で殴るぞ?トラックに乗せるぞ?"""雨"""を体験したことがないらしいな。"""神社"""に行くか???

 

カチ カチ

カチ

チ カチ カチ

   カ チ

カチ チ カカ

 

カチ カチ カチ

 

ラッスンゴレライ