レストラン・フォーク・ナイフ・ミッドナイト
外はまた一段と寒くなって参りまして、吐息の走った道は白く明確で、木々はまた、信号のように緑から、黄・赤へ、夜空に見えるあれはなんでしょうか、星でしょうか、穴があいて向こう側から光が漏れ出しているのでしょうか、おっと、こんなところに駅ってありましたっけ、まあいいんですけど、いやよくないんですけど、駅ってだって、急にあることなくないですか?助走もなく飛ぶ陸上選手はいない、工事もなく存在しだす駅はない、一致。
おいコラ~~~
(笑)
他の人は誰も気にしていないようで、降りだした雨は私にだけ集中している。誰も足を止めないその駅の前に私だけが止まっていた。
いや、停まっていた。
すべての足音が一つになった、すべての景色が一つになった、すべての失礼しますが一つになった、すべてのアルファベットが一つになった、すべての曜日が一つになった、すべてのアイコンが一つになった、すべての時間が一つになった、すべてのすべてのすべてのすべての、
すべてのすべてのすべての
一つになった。
そうか、この駅は私だけが停まる駅だったのか。
確かに私を轢いたはずの列車は、線路のない暗闇をくぐっていった。
確かに列車に轢かれたはずの私は、足場のない暗闇で足踏みしていた。
でもそんなの関係ねえ、そんなの関係ねえ、そんなの関係ねえ
はい
冬(ふゆ)